皆様、こんにちは。
放課後デイ トレインキッズの小原です
本日は、療育についてというテーマでお話しします。
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まず療育とは?という事で、辞書を開きますと
・心身に障がいをもつ児童に対して、社会人として自立できるように医療と教育をバランスを保ちながら並行してすすめること。
・「治療をしながら教育する」ことがたいせつであるという意味合いが込められている。
と書かれています。
医療や治療という言葉を使用していますが
知的障がいや発達障がいは病気ではないので治るものではございません。
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療育をしたら知的障がいや発達障がいが治るのではないか?と誤解される方もいます。
子供の障がいを知った時に初めて「療育」という言葉を知る方が多いと思うのですが
最初は受け入れられずに何か障がいを治す方法があるのではないかと期待してインターネットで色々調べると思います。
ネットで調べると〇〇療法とか自宅でできる〇〇療育等のネット広告がでてきます。
その中には高額な教材を購入すると子供の障がいが治るかのように謳っているものもあって、
我が子の為にそういった高額な教材に手を出してしまう方もまれにいらっしゃると思います。
でも、はっきりと言いますと知的障がいや発達障がいは脳機能の障がいであって、
それは子供のもって産まれた特性でもありますので、高額な教材を使ったからといって治るものではないんですね。
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それでは療育は何のためにあるのか
知的障がい・発達障がいのある子供が
自分の特性をもったまま社会に適応できるようになる為の練習であり、
自分の好きな事や得意な事を見つけて成長していったり、
自分のペースでできる事を増やして自信をつけていく為に療育を行うのだと考えています。
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繰り返しますが、
知的障がい・発達障がいは脳機能に障がいがありますので、
子供の特性は療育をしても残ります
ですので、治す事を考えるのではなく適応・対応していく術や環境を考えていく事が大切です
適応するとか対応するという事は
知的障がいや発達障がいのように見た目では
判断できない物だからわかりにくいかもしれませんが
例えば身体障がいであったら理解しやすいかもしれません。
僕を例にしますと、僕は21歳の時に右腕を切断して義手を付けています。
右腕がないという事が僕の特性になりましたので、
もしも僕が療育を受けたからといって右腕が治らないのは明白ですよね。
もちろん片腕しかないので、できない事がたくさん増えました。
でも僕はこの特性を持ったまま社会に適応する術を身につけるしかなかったので
障がい者の為の職業訓練校に通ってPCスキルを習得しました。
また宅地建物取引士の資格を独学で学んで取得して、
就職するには車を運転できる方が良いので、
障がい者用の教習所に通って片手で運転する為の免許を取得しました。
こうやって社会に適応していって不動産会社に一般枠で就職する事ができました。
特性をもったまま社会に適応する、対応するという事はこういう事だと思います。
このように障がいをもった子供たちが、
小さいうちから将来に社会に適応していく為の力を身につけていくというのが療育かなと思います。
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療育の内容は大きく分けると4つに区分されます
生活については
・他者へ関心を持つ
・整理整頓をする
・身だしなみを整える
・食事、料理
・掃除をする
・気持ちを切り替えるなどを身につけていきます。
次にソーシャルスキルですがこれは集団生活を円滑にしていく為の技能ですが、
SST、ソーシャルスキルトレーニングによって
・挨拶をする
・感情を理解する
・会話をする
・集団で遊ぶ
・集団でのルールを守る
・物の貸し借りなどを身につけていきます。
他にも運動療育や勉強、文字の読み書きや数の計算、パソコンなども療育で身につけていきます
これらは全て将来に社会に適応していく為のトレーニングになります。
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ただ気をつけなといけない事は、子供を無理やりに適応させようとしないという事です。
最近は〇〇療育といった専門的な療育が増えていますが、
子供は得意分野・興味のある分野はそれぞれ違います。
そもそも知的障がいや発達障がいのある子供達は成長に偏りがある事が特性ですので、
無理やり一つの事だけで枠組みにハメようとすると、
子供は他の子と比較されてストレスになったり、
自信を失ってしまう事もありますし、
親も子供が期待していることができない事で焦ったりストレスになったりしてしまいます。
療育は、子供が自分のペースで自由に楽しみながら学んでいく環境が必要だと思います。
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また、子供にも自尊心やプライドがあります。
放課後デイサービスをインターネットで探すと
何故か分からないのですが、ほとんどの放課後デイのサイトでは
小人や小動物のキャラクター風船や花・木 のイラストが散りばめられています
ここは保育園ですか?と勘違いしてしまいますが、
放課後デイという所は小学生~18歳が社会に適応する術を身につける為に通う施設のはずです。
それなのに、いかにも福祉施設は小人や小動物のキャラクター、
お花・風船や小鳥が飛んでいるようなフォーマットを使っているのは
僕は正直おかしいなと感じています。
子供達にはプライドがありますので、
こういう保育園のようなフォーマットを使っていたら、
子供達が成長して大きくなると通うのが少し恥ずかしくなって通わなくなると思うんですね。
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そこでトレインキッズでは子供達が成長して大きくなっても通いたくなる
お洒落な放課後デイをテーマにしています。
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また将来の就職を意識して子供のうちからパソコンを触れる環境にしていますが、
こちらは強制ではなく本人の自由にしています
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勉強やパソコンだけでなく定期的にクッキングやおやつ作りなども療育のプログラムを取りいれています。
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トレインキッズのこだわりの一つで施設の中に大きな電車があります。
電車に乗るとテンションが上がる子、電車が通ると目が釘付けになる子、
このような電車好きの子供達にとっては電車のある空間はすごく居心地が良い場所になりますので
トレインキッズがそのような場所になったら良いなという想いで作りました。
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ここでは療育に疲れた時にはリフレッシュタイムとして電車運転シミュレーションゲームを楽しむこともできますし、
集団で身体を動かすパーティゲーム等も用意しています。
放課後デイでゲームなんてけしからんと思う人もいるかもしれませんが、
健常の子供達も、友達同士でゲームをして遊んだりしていますよね。
障がいがある事で友達とゲームで遊べない子供達もいますが、
子供同士でゲームのルールを教えあったり、順番を守ったり、
ゲームをしてる友達を隣で応援するといった事も、
集団生活を円滑に進めていく為のソーシャルスキルトレーニングにもなると考えています。
本当に障がいをもつ子供たちが、居心地の良い環境で、
楽しみながら、自分たちのペースで成長していく
トレインキッズはそんな放課後デイを目指しています。
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最後になりますが、令和3年6月にトレインキッズはオープンします。
ただ今利用していただく子供達を募集しています。
ご興味のある方は、ホームページからお問い合わせをお願いします
本日もありがとうございました。
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