代表者の想い

障がい者支援を「点」ではなく「線」で考える

トレインキッズ 代表者プロフィール

小原 一平(おはら いっぺい)
大阪市都島区出身。

平成15年交通事故により右腕を切断する。
平成16年リハビリをしながら、パソコンスキル習得。将来を考えて宅地建物取引士資格を勉強し、試験に合格する。
平成17年株式会社プレサンスコーポレーションに就職するも1年で退職。
平成18年株式会社タイセイシュアーサービスに就職。
平成23年結婚、平成25年に長男、平成27年に次男が生まれる。
平成28年秋に長男が知的障がいと診断される。
平成29年3月にタイセイシュアーサービスを円満退社。
平成29年11月に株式会社小原不動産コンサルティングオフィス設立。
令和2年9月に株式会社トレインキッズ設立。
令和3年6月1日に放課後等デイサービス「トレインキッズ」オープン。

親として私が伝えたいこと

トレインキッズ開業までの経緯

我が家では長男が3歳の時に知的障がいを伴う自閉症と診断されました。
診断された当時は本当にショックと同時に不安になり、「何か改善される見込みはあるのではないか?」「言葉が出れば一気に状況が変わるのではないか?」と考えて、闇雲に情報を集めながら複数の児童発達支援に通わせ、私自身も自由に動ける時間を確保する為に当時勤めていた不動産会社も退職して不動産業で独立。

長男は成長とともに少しずつ言葉を発するようになりましたが「障がいが治る」わけではなく、また次男も3歳の時に同様の診断をされ(覚悟はしていましたが)知的障がいや発達障がい、自閉症というものは病気のように「治る」ものではなく「特性」なんだと理解するようになりました。

私自身も21歳の時に事故で右腕を失いましたが、自分の将来を考えて必要なスキルを身につけて前に進んできました。
そこで今度は子供達の将来の為に何かできる事はないかと考え、障がい者をサポートするための福祉事業を始めようと決意しました。

障がい者支援を「点」ではなく「線」で考える

障がい児をもつ親の立場としては、仕事をしている間に子供を預ける場所が少ないという問題が以前はありましたが、近年では放課後デイサービスが増え預け先に困ることは少なくなってきました。
しかし、それは一つの問題が解決されているだけであり親として考えないといけない課題はたくさん残っています。

子供達が利用している放課後デイサービスに関わる先生方には本当に感謝しております。どんな小さな成長にも気付き共に喜んでいただき、問題・悩みが生じると一緒に考えてくださる、今の私たちの支えとなっております。

ただ、だからこそ親の私は思うのです。子供がデイサービスに通う期間は1日数時間×数年間だけの「点」ですが、親は障がいのある子供の一生=「線」で考えなくてはいけません。

一般の学校の支援学級に通うのか、特別支援学校に通う方が良いのか、学校に馴染めなければどうするのか、将来はどんな環境の仕事に就けるのか、親なき後の暮らしはどうなるのか?

そこで放課後デイサービスという「点」に特化するのではなく、その先の生活介護や就労支援、グループホーム、親なき後の問題といった「線」として捉えてサポートしていく、また保護者の方に必要な情報を発信していく、そのような福祉施設を造りたいと考えて株式会社トレインキッズを設立しました。